2011.07.01
おやつの食べ方・選び方
歯科衛生士の山口です。
6月は歯の衛生週間やムシ歯予防デーなど、歯科が注目を浴びる1カ月でした。学校検診や保育所、幼稚園の検診で『う歯有り』と言われ落ち込んだ親御さんも居られたのではないでしょうか。
むし歯の発生には、口の中のバイ菌と歯の質と砂糖が深く関わっていると言うお話は以前にもさせて頂きました。
今回はむし歯になりやすいおやつについてお話をしたいと思います。
むし歯になりやすいおやつとは…
①砂糖を多く含んでおり、食べている時間が長いもの。例えばキャラメル★飴★チューブ入りアイスキャンデー★ソフトキャンデー★哺乳瓶で飲むジュース等です。
②砂糖を多く含んでおり、歯にくっつきやすいもの。例えばチョコレート★ケーキ★ウエハース★菓子パン★乳酸菌や炭酸飲料等です。
逆にむし歯になりにくいおやつとは…
砂糖を含んでいないもの、または自然の糖分で食べかすが残りにくいもの。例えば煮干し★せんべい★干し芋★果物類★お茶、お水です。
むし歯になりやすいものとなりにくいものの中間的なものとして、砂糖を多く含んでいるが短時間で食べられるものがあります。例えばゼリーなど。
どんなおやつを食べるかは、とても重要なことですが、どんな風に食べるか…はもっと重要なむし歯予防のポイントです。
①おやつは時間を決めて1日2回までに。
②甘い物+甘くないものなど、組み合わせを考えましょう。クッキーとジュース等ではなく、クッキーとお茶、ジュースとせんべい等。
③シュガーレス、ノンシュガー、無糖のものやキシリトールを上手に用いる。「ノン」「レス」「無」「ゼロ」表示のものは、糖質の含有量が0.5%未満なので多く取り過ぎなければ比較的安心です。またキシリトールは天然素材の甘味料で、●歯垢を作りにくい●歯を溶かす酸を出さない等の利点があります。
できるだけキシリトール含有量の多い製品を選びましょう。