2013.08.28
口の健康は身体の健康
歯科衛生士 山口玲子
私達が毎日楽しく健やかに過ごす為には、歯やお口の機能がとても大切な役割を果たしています。今回は噛む事の大切さ、唾液の大切さについてお話したいと思います。
①噛むと身体が元気になる…噛むことでよって大脳が刺激され脳内の血流が増えます。これによって記憶力や集中力、判断力が高まると言われています。
奥歯を失い噛む力が衰えると記憶力に影響を及ぼす事もあるようです。
②声や表情に変化が起こる…よく噛むと口の周りに沢山ある筋肉が鍛えられ言葉の発音がよくなります。また顔の筋肉を使う事で顔が引き締まりシワの予防などのアンチエイジング効果があります。目のピントを調節する筋肉も鍛えられるので視力低下(老眼)予防も期待できます。
③生活習慣病・肥満の予防…ゆっくりよく噛んで食べる事は『食べ過ぎ』を防ぎます。よく噛む事でヒスタミンと言う物質が生成されてこれが満腹中枢を刺激し、食欲を抑えてくれます。また噛む事で酸素歯消費量が増え体温が上昇しエネルギー代謝が促進されて内臓脂肪を燃焼させると言われています。
④唾液が沢山出る…唾液は私達の為に沢山の働きをしてくれています。唾液にはいくつもの大切な働きがあります。
消化促進 炭水化物はよく噛むほど消化吸収がよくなります。
食べ物をまとめる 噛んで細かくなった食べ物を飲み込み易くまとめる時にも唾液が必要で す。唾液が少ないとむせやすくなります。
むし歯を防ぐ 食べ物が口の中に入ると口の中は酸性に傾き、その酸が歯の表面を溶かしてむし歯の原因を作ります。唾液は酸を中和してむし歯の予防をしています。
他にも唾液は味を認識したり、発音をしやすくしたり口の中の自浄効果があったり、粘膜を保護してくれたりしています。皆さんも、しっかりよく噛んでいい唾液を沢山だしましょう。