2013.12.16
口の健康は身体の健康
むし歯は一生を通してかかる病気です。
むし歯にかかった歯は、色が変ったり穴があいたりすることが多く、注意深く見ると目で確認できるものです。
初期程度の軽いむし歯なら、きっちり管理を行えば進行を止めたりエナメル質を回復させる事も可能です自分でもこまめにお口の中を観察する習慣を付けて、早期に変化に気づくようにしましょう。
①むし歯になりやすいところを知っておく
奥歯の咬み合わせの面の溝・歯と歯ぐきの境界のところ・歯と歯が重なった部分や歯と歯が隣り合っているところ。この辺りは特によく見るように心掛けましょう。
②歯の色の変化に注意する
むし歯の始まりはエナメル質の表面が乳白色に変わりエナメル質独特の光沢が無くなります。むし歯が更に進行し、象牙質と言う組織に進めば歯の色も黒褐色になっていきます。これは歯の表面に穴があく前兆とみてもいいでしょう。奥歯の咬み合わせの面では黒褐色の筋として見える事が多いです。
③触ってみる
むし歯の初期の頃はエナメル質の表面の色や形の変化が起こります。よくわからない時は、やさしく表面を触り、ザラつきやひっかかりがないかを確かめてみましょう。歯と歯の間などはデンタルフロスを使って確かめます。
④しっかり手入れを行う
むし歯は細菌が作る酸によって出来る事がわかっています。細菌はプラーク(歯垢)となって歯に付着します。プラークが歯面に付着したままだとむし歯はどんどん進行していきます。歯ブラシやデンタルブラシ、歯間ブラシ等を使用して清掃しましょう。
セルフケアやセルフチェックも勿論大切ですが、一年に数回の定期検診を受けられる事をおすすめします。
またCRTなどの結果を参考にして具体的な予防策を知るのも有効です。
歯科衛生士 山口 玲子