2011.02.01
唾液について
こんにちは!歯科衛生士の林です。
前回、唾液検査についてお話させて頂きましたが、唾液中には確かに口腔内細菌は存在しますが、唾液自体、人間の身体にとって、とても大切なものでもあります。
その為、今回は唾液についてのお話をさせて頂きたいと思います。
まず、唾液はお口の中の歯牙や歯肉に潤いを与えてくれる事で、乾燥を防いでくれます。湿気の状態で、虫歯菌、歯周病菌は歯面にしっかりと付着する事が出来なかったりするので、歯周病や虫歯を予防出来ます。
食事で噛んだ物を唾液が混ざる事により、飲み込んだ時に食道を傷付ける事なく胃袋まで運んでくれたり……と、様々に私達の身体の中で活躍してくれています。しかし、ここ最近は、その唾液量が減ってきている人が増加傾向にあります。ドライマウスという言葉もよく耳にするようになりました。加齢に伴いリスクは上がりやすくなりますので、今からそうならないようにするために、しっかりと噛んで食事をする事が大切です。『1口30回噛んで食べよう』とよく言われてますが、クセは戻りやすかったりするので、噛まないといけない状況、例えば食材の1つ1つを大きめに切ったり、少し硬めの根菜類などをより多く取り入れてみる、あるいは皮つきのまま調理してみるなどですが、噛む事により唾液量を増やす事が出来ます。それ以外の時間はなるべくこまめに水分を摂るようにしてみて下さい。ストレスで唾液量が減る事もあるので、ストレスをため込まない事も大切な要因です。ストレスがたまると神経も興奮状態になるため唾液量が減ってしまいます。さらに寝ている時は分泌量が起きている時の1/6くらいの量になるので、口腔内細菌もかなり量が増えやすくなりますので、寝る前の歯磨きで、しっかりと汚れを落として清潔な状態にしてあげる事をおすすめします。