2011.06.02
歯周病について
こんにちは!歯科衛生士の林です。
今回は、歯周病についてお話したいと思います。
①歯周病って?
歯周病は歯周病菌が引き起こす感染症です。ただ歯周病菌がわずかでもいれば必ず発症するわけではなく、歯周病菌が活発になる環境や条件が揃ったり、歯周病菌に対して体が弱いというようなことが重なることによって発症、進行すると言われています。
②歯周菌って?
歯周病菌は歯周ポケットと言われる歯の周りの深い溝(ポケット)の中に住んでいます。深いポケットの中は歯周病菌の大好きな環境で歯ブラシも届きません!しかも歯周病菌は細菌バイオフィルムというマンション暮らしをしている為に薬や体の免疫が働きにくくなっています。
③歯石って?
歯石は歯周病の直接の原因ではありませんが、歯周病菌の絶好の住みかになるだけでなく、歯周病菌の出す有害な物質の宝庫になります。歯石には鏡で見える白い歯石と歯周ポケット内にできる黒い歯石があり、とちらも石灰化している為にブラッシングでは取れません。
④他に歯周病リスクが高い人って?
歯並びが悪かったり、たくさんの虫歯処置による修復物がお口の中にあると、歯と歯茎の境目をうまく歯磨き出来ない為に歯周病リスクが高くなります。
また、喫煙や糖尿病は歯周病のリスクを数倍高めることもわかっています。そして生まれながらにして歯周病菌に弱い場合があることが最近わかってきました。
このことから、当院では、日頃ハブラシが届かない歯周ポケットにある細菌バイオフィルムや歯石を専用の機械や器具、薬液などを使って破壊していきます。この目安がポケット内の細菌がいっぱいに増え骨を破壊し始めるのが3カ月と言われていますので、3カ月に1回の検診をおススメしています。
次は、歯周病の検査についてお話しますね。