2013.07.24
3DS(デンタル・ドラッグ。デリバリー・システム)
こんにちは、歯科衛生士の清水です。
前回に続き浦島歯科医院で新しく導入した予防方法についてお話します。
今回は3DS(Dental Drug Delivery System)について掲載します。
手順は、
①歯周評価検査、唾液検査(むし歯菌の数を調べ、むし歯にかかり易いか判定します)
②歯型を採りマウスピースの作成
徹底的なバイオフィルムの除去とPMTC(専門の器具を使って歯と歯周ポケットを歯科衛 生士がクリーニング)、セルフケアの指導
③3DS開始、医院にて、マウスピース内に、高濃度の抗菌ペーストを入れ科学的除菌
ホームケア+ご家庭での抗菌剤の使用
(むし歯菌の除去には、毎日5分1週間、歯周病菌毎日就寝時6時間を6日間)
④3DS終了医院にて最終除菌
⑤歯周評価検査、唾液検査にて再評価
患者様の歯型から専用のマウスピースを作成し、ご家庭でも1週間マウスピース内に薬剤を注入してお口の中に装着します。
マウスピース内に薬剤を入れ装着することで唾液に薄められることなく、歯面に直接薬剤を作用させる事でむし歯菌や歯周病菌を効果的に除菌していきます。
歯周病の進行度により来院回数は変わりますが、概ね5~8回です
むし歯はむし歯菌による感染症です。むし歯菌や歯周病菌は、PMTCなどのクリーニングで除去出来ますが、完全に除去することはできませんし、時間もかかります。
ですが3DSはクリーニング後に残っている菌を効果的に除菌することができます。
こんな方におすすめ
むし歯になりやすい方(むし歯の発生を防ぎ、進行を抑制します)
乳歯にむし歯の多いお子さま(永久歯へむし歯菌が感染するのを予防します)
むし歯の経験が多いお母様(むし歯菌を除菌して、むし歯菌の母子感染を防ぎます)
唾液分泌量の少ない方(むし歯予防に)
歯周病の方(歯周病に効果のある薬剤を使用します)